ハワイ

ワイキキってこんなとこなんだ。

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シアトルと成田の往復には、マイレージを使ったんだけど、途中のハワイ寄っても必要マイルは変わらないから、ハワイに寄って帰ってくるプランを立てた。

ハワイっていつでも行けるかなぁなんて思いながら、機会が無かったので、今回が人生初ハワイだった。

オアフ島ホノルルに3日、その後ハワイ島に1週間、オアフに戻り4日の滞在予定。

ハワイ島で会うことにした友人達に日程を合わせたので、計2週間の長めの滞在になった。

 

まずホノルルのワイキキエリアに着いて驚いたのは、日本人の多さ。

韓国系や中華系の人もいるけど、やっぱり日本人が多い。

しかも家族や社員旅行、卒業旅行とか、団体来てる人多いから目立つ。

当たり前だけど、日本人以外も2人連れ以上が多いから、特に日本人の一人は居た堪れない感じ。

ってわけで、一人旅で現地に友人も居なければホステルを選ぶのがいいと思う。

宿泊客とは、日本人も含めた色んな人といい出会いが出来た。

 

そんなホノルルに感じたことを一言で表せば、熱海+銀座だなぁってこと。

海はきれいだし、常夏だし、ぜんぜん違うだろって言われるだろうけど、ワイキキのビーチが人工で狭く、建物も建て込んでるし、冬の夜は肌寒いくらい涼しいことなんかはイメージと違った。

そして店は多いし、ビジネス街も大規模だから、かなり都会っぽい。

そりゃ熱海より、グアムのイメージに近いのはそうなんだけど、グアムはもっと暑いしもっと田舎で、ワイキキあたりとはちょっと違う。

一言でいえば、アメリカっぽさを感じるのはグアムの方だ。

なので、日本人がハワイに来たがるのも理解できる。

日本語が通じるってことだけじゃなく、海外なのに海外感が強くなくて安心できるからだと思う。

だから、日常の延長で海外に来たい時には、居酒屋も丸亀製麺もあって、そこで会社の愚痴とか言えちゃうわけなんだけど、もっと海外っぽさを感じたい時にワイキキは違うってのが良く分かった。

 

ということで、ハワイ島

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ハワイ島は火山列島ハワイの中で一番新しい。

なのでコナ空港も、だだっ広い溶岩の大地にあって周囲は殺伐としてる。

空港の中と周囲の道だけ、取って付けたようにやしと芝生がある。

コナの町まで行けば建物も木もあって「町」になるんだけど、ハワイ島の第一印象は人が住んじゃ行けないとこって感じだった。

これまでの経験では自然っていうと、生き物がたくさんいるイメージだったんだけど、むしろ生物を寄せ付けない畏怖すべき自然ってイメージだ。

滞在を通して分かったは、昔から人が住むエリアには生き物があふれる自然がある。

だけどそういうエリアは点在してて、その間、溶岩の中延々と続く道を走っていると何か恐怖感を覚える。

そういう生物に覆われる前の自然を見るってのは、とても不思議な体験だった。

ハワイ島観光ってことでは、キラウエア火山の目の前を流れる溶岩流と、国立天文台のあるマウナケア山での星、そして王家の谷・ワイピオ渓谷を見たかったんだけど、溶岩だけはガイドしてもらわないと見られ無いらしい。

それでも溶岩に道が埋もれるところや、マウナケア頂上からサンセットと星は見応えがあるし、ワイピオはタロイモの葉っぱが故郷のサトイモを彷彿させて落ち着く。

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そんなハワイ島で特に印象に残ったのは、まずコーヒーのうまさ。
ただファミレスみたいなとこでは、あんまりうまくないので店を選ぶ。

あと、カイルア・コナの「寿司しおの」。

寿司もうまいんだけど、男性トイレにはシャワー機能が付いてるのが良い。

今回の旅全体を通して、ついぞこの1か所しかシャワー機能が無かった。

日本のトイレメーカーも海外進出頑張ってるみたいで、シカゴではTOTOのショールーム見たけど、この普及率は低いんだと思う。

ハワイ島行ったら、また「しおの」に行きたいと思わせる動機付けになった。

 

日系人とハワイ

またオアフに戻り、今度は車で島を巡った。

目的は、自然のきれいな海と地元の暮らしを見ること、そしてパールハーバーに行くことだ。

ハワイには日系人が多い。

これは個人の意識に関わるから、具体的には難しいと思うけど、タイ系のタクシー運転手は2割くらいじゃないかと言っていた。

会社名や道路名、スーパーにひなあられが売っていたりする所で、日本文化の濃さを感じた。

ノースショアでAirbnbさせてもらったところは日系人の家で、父親がサトウキビ工場で中間管理職をしていた話や、退職後の蓮根栽培をしていた話等、日系人の生活を窺うことができた。

一方、そんなハワイにはパールハーバーがある。

今回、不思議な縁で台湾人の大学研究生達と一緒に行くことになった。

パールハーバーには太平洋戦争の降伏文書の調印式を行った戦艦ミズーリがある。

入場料を払い、基地内の戦艦まで専用バスで行くと、英語はもちろん、日本語や中国語のガイドが居て、船内ツアーをしてくれる。

彼らはすごくフランクで、せっかくだし記念写真を撮ろうってことで、近くにいた卒業旅行の日本人大学生たちに声をかけて、一緒に写真を撮ったりもした。

彼らいわく、かつて日本人は中国人も殺したけど、昔のことだからとすごくあっさりしてた。

そんな会話を、ワイキキの韓国料理屋で、カルビ焼肉弁当をつまみながらできることは、ありがたいなぁと思う。


旅の最後に、日本のおもてなし

以前も書いたが、旅を通じて不便だなぁと思っていたのは、初対面の日本人同士だとよっぽど年下じゃない限り、敬語を使ってしまうことだった。

英語だとフランクにできるのに、敬語で最初に壁を作り、仲良くなると壊すってのがちょっとまどろっこしく感じるからだ。

そんな中、ホノルル空港のIASSラウンジでは、とても良い体験ができた。

ちょうど自分が入る時、出ていく一人の客に対して、受付の方が「次はいつ来るの?いってらっしゃい」とタメ口で声をかけていた。

言い方は失礼かもしれないけど、まさに見た目も対応も「おばちゃん」だった。

そこで思ったのは、これってスナックの対応に似てるなぁってことだった。

おもてなしとかサービスの究極を求めると、一つの方向性としては執事のようにへつらって尽くすやり方に行きつくだろう。

高級旅館とかでイメージするきめ細やかなサービスってのは、こういうのだと思う。

その場合、客も緊張感を持たないとならない。

そういうような客を高ぶらせるタイプの心地良さ、これもサービスだと思う。

だけどもう一方の方向性は、スナックであるような、フランクだけどそこそこ気の利くっていうようなサービスなんじゃないかと思う。

客に緊張感なんか必要無くって、だけど受け入れられてる感じの心地良さを感じることができる。

たぶん「おばちゃん」的な対応ってのが肝なんだろう。

上下関係とか関係無いタメ口の関係の心地良さは、敬語社会に居る人だからこそ感じる安らぎなわけで、違う社会には無いだろうというところは面白いかも知れない。

「おばちゃん」は、自分が帰る時にもまた来てねと言ってくれた。

何だか素直に、また来たいなぁと思った。