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オフィスビル街としてのシカゴ
今回シカゴに行った一番の目的は、オフィス建築を見ること。
以前から建築家の人には、オフィスの集積やバリエーションを見るなら、ニューヨークよりもシカゴだって言われていたからだ。
実際行ってみると、古いものから新しいものまで、これほどのバリエーションのオフィスビルがコンパクトに揃った都市は、世界中でも珍しいと思う。
もうひとつの目的もあって、それは映画「ダークナイト」で描かれる、オフィスと高架鉄道の感じが、実際どんなものかを見てみたいってのもあった。
で、実際に行って、相当写真撮ったんだけど、なぜか見当たらず。
(ダークナイトな感じの写真がいっぱい撮れて、感動してたんだけど。残念。)
こまめにバックアップが必要ってことが良く分かった。
神は細部に宿る
シカゴでは網羅的にオフィスビルを見て回るため、シカゴ建築財団の音声ガイドを利用した。
建築に興味がある人なら、利用して損は無いと思う。
ただし、極寒のシカゴを2時間も歩き回るのはかなりお勧めできないんで、行くなら冬を避けた方がいいと思ったけど。
シカゴの近代的なオフィスについては、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの思想に影響を受けた建築家たちが発展させたという歴史を詳しく解説してくれる。
いろいろなビルを見て回りながら、ミースの言葉で有名な「神は細部に宿る(God is in the detail)」を実感できるような、丹精な作りを感じることができる。
今回写真を無くしちゃったけど、フランク・ロイド・ライトが内装を手掛けたオフィス「ルッカリー」なんかも、ため息ものの美しさ。
で、逆に疑問に思うことがある。
それはアメリカの建築物には、空間活用が上手くないものが多いってこと。
特に、ワシントンD.C.にあるようなモニュメント系は、大空間を持てあましちゃってる。
大きな建築物だけじゃなくて、個人の家でも感じる。
廊下とか踊り場が広いのはいいけど、物を置くと散らかるし、どうすればいいんだろうって感じ。
なんていうか、この多様な価値観みたいなものがアメリカってことなのかもしれないと思った。
(アップしたつもりが漏れてたのでアップしときます。)